うつ病のときに、ポジティブシンキングは逆効果

 
 
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

ポジティブシンキングというのは、
一見よさそうですよね。

私自身ネガティブよりは、
ポジティブの方がいいとは思います。

しかしうつ状態の深刻な時に、
ポジティブに持って行くのは、
必ずしもいいとは言えません。

むしろ逆効果のことが多いです。

通常の心理状態であればネガティブがあっても、
ポジティブで書き換える、置き換えることが可能です。

しかしうつ状態の深刻なときにポジティブに持って行こうとすると、
上塗りになってきます。

表面はポジティブに見えても、
中身はそのままです。

ポジティブな状態に持って行くと
ある部分は上がっていきますけれど、
うつ状態の部分はそのままです。

だからちょっと気を抜くと
一気に落ちる危うさがあります。

仮に成果が上がったとしても、
うつ状態の心の部分は物事を過小評価しますので、
全然満足しません。

がんばってもがんばっても、
成果を出し続けても、
自分は否定的で悲観的で、自信がないまま。

だから報われないんですよね。

そして緊張の糸が切れて
どんと落ちる、となりがちです。

お勧めはうつ状態の自分を受け入れ、
この状態を味わう。

ゆっくり、ゆっくり
みつめる。

実はこれ自体がポジティブ。
本当の意味でのポジティブ。

落ち込んでいる辛い状態を嫌って、
ポジティブを目指すのは、
現状を否定してポジティブ指向。

うつ状態を認めるのは、
否定的なものに対するポジティブ。

現状肯定からスタートする
本当のポジティブ。

実はこちらの方が、
心の自然治癒力が働きやすいです。

そしてうつ状態が軽くなってきます。
無理なく回復が進みます。

思いうつ状態のときに
頑張ってポジティブを目指すのは逆効果。

まずは今あるうつ状態を認めるのが、
本当のポジティブ。

これを意識して過ごすだけでも、
回復のスピードが上がります。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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