“うつ”の回復=行動力のアップ?
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
“うつ”からの回復。
その目安のひとつは「行動」です。
本当に調子が悪い時期は動けません。
まずは休養が必要です。
回復してくると徐々に動けるようになります。
でも「行動力のアップ」だけで回復と判断できるほど単純ではありません。
引き続き大切な時期です。
なぜなら、ここから伸び悩むことが多いからです。
少しは行動できるようになった。
だけど、動くとすぐ疲れてしまう。
これではいけないと思い気力で動く。
その後どーんと落ちてしまう。
じっとしていると、また少し動けるようになる。
そこで行動するとまた落ちてしまう。
このサイクルが繰り返され見通しが立たない。
そして焦りや不安だけがつのっていく展開になりがちです。
そんな時「行動している=○」「行動していない=×」と
思っていることが多いです。
この考え方は「自分は回復している」と証明するため、
無理な行動になりがちです。
その結果、かえって調子を崩すようになります。
“うつ”の初期は休養が第一です。
スマホに例えるならバッテリーがなくなった状態です。
まずは休養して充電します。
すると、少し行動できるようになってきます。
スマホの電源が入るようになったのと似ています。
しかしここで行動しすぎると、すぐに動けなくなります。
電源が入った直後にスマホを使い込みバッテリーがなくなるのと同じです。
まだまだ「休養=充電」が必要なのです。
“うつ”の人は、回復したいと焦っておられます。
そのため少し動けるようになったら、
今までの遅れを取り戻そうと一気に行動しがちです。
するとすぐに「バッテリーがなくなる=動けなくなる」状態に陥ります。
これを何度も繰り返してしまうのです。
「行動=回復」ではありません。
目安のひとつに過ぎません。
「充電=回復」です。
この原則を知っていると、回復がスムースです。
当人は焦りもあり、この原則を守ることが困難です。
ご家族やパートナーは、「充電=回復」と捉え、
行動し過ぎを防いであげるといいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。