対人恐怖 人前で立派に振る舞えないのが怖い
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
動画でご覧になりたい方は、
下記アドレスからご覧ください。
https://youtu.be/Khrp7R12-D0
また動画の内容を大幅に加筆した文章は、
以下お読みいただけます。
対人恐怖の方は、
基本的に人に対する怖さがテーマで
その理由も様々。
その一つに、
「人前では立派に振舞わないといけない」
「それができないのが怖い」
というのがあります。
要はみっともない姿を見られるのが、
耐えられないということですね。
もちろん、
誰でもいやだと思います。
でもよほどのことがない限り、
みっともないと思われることは、
ありません。
理屈ではわかるけれど、
必ずそうなると感じてしまう。
だからみっともないと思われるのを防ぐには、
立派に見えるよう、
最大限の努力をしないと。
そんな思いに
取り憑かれてしまいます。
これは多くの場合、
セルフイメージの問題です。
自分のことをみっともないと思っているのは、
実は自分自身。
他の人ではなくて。
でもいつの間にか、
その冷ややかな眼差しは、
周りの人から来ていると思い込んでしまう。
それは振り払わないと
いけない。
何としても。
そのためには、
自分が立派に見える必要がある。
完璧な姿。
完璧な話し方。
完璧な話の内容。
ちょっとでも完璧を外すと、
あっという間に
自分のダメさ加減がみんなにバレてしまう。
だから失敗は許されない。
それは自分の評価を
地に落とすこと。
自分が終わってしまうことを
意味する。
本当にそうだったら、
こんなにプレッシャーがかかり、
恐ろしいものはありません。
これが対人恐怖の
理由のひとつです。
実際は違いますけど。
多少失敗したとしても、
そんなことで、
評価は暴落しない。
それ以前に、
本来の自分がそんなに
ひどいわけでもない。
でも感情的には
「自分はダメ人間」と確信している。
だからそれがバレないよう、
立派に見せることにこだわらざるを得ない。
この思いが拭えない。
この辺を楽にしていくには、
人前で立派でなくても大丈夫という
実体験が役立ちます。
自分としては
惨憺たる状態と思った。
みんな軽蔑し、
話しかけてくれることも二度とないだろう。
その位に
思ってしまうこともある。
でも実際は、
何事もなかったように、
話しかけてくれる。
そんなものです。
それでふっきれることもあります。
でも次の苦しみが
起きてくることもあります。
「みんな普通に接してくれているけれど、
これは演技に違いない」
「心の奥底では私を
軽蔑しているに決まっている」
自己否定が強いと、
こんなふうに延々続きます。
その場合根っこの部分の否定を、
和らげていくことが大切。
それは単なる褒め言葉は、
届きません。
心を込め伝えても、
まるっきり入らなかったり、
皮肉にしか聞こなかったりします。
自己否定は、その位根
深いことがあります。
ここを楽にするには、
自分の信念を少しずつ
客観視できるようになること。
そして鵜呑みにしないよう、
練習していくこと。
過去の失敗体験に伴う、
心の痛みを和らげ、
修復していくこと。
こういったことを
総合的に進めていく。
すると根っこにある自己否定も和らぎ、
徐々に楽になっていきます。
そのままの自分を、
無理なく肯定できるようになっていくのです。
「立派に見せないと」
という囚われからも解放され、
人との関わりも楽しめるようになります。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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