人間関係のストレスを解消する
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。
そのために役立つ知識や、
具体的なコントロールする方法を提供していきます。
皆さんのお役に立てば幸いです。
今回のテーマは「人間関係のストレスを解消する」です。
私たちにとって人間関係のストレスはとても大きなもののひとつです。
一見非常に複雑ですし、解決策も様々に思えます。
人間関係に関する心理学の学説も様々ですが、
今回は「言動の目的から考える」という切り口でお伝えします。
私たちは「あの人は何でああなんだろう」と思ってしまった時に、その原因で考えてしまいがちです。
「私がこんなことを言ってしまったからだ」
「あの人はトラウマがあるから」
等々。
でも、それはストレス解消や問題解決につながりにくいです。
自分を責めるか、相手を責めるかになってしまいがちです。
だから相手の言動の「原因」ではなく、「目的」から考えてみたいのです。
その元となる流派は、アドラー心理学です。
アドラー心理学は、他のフロイトの精神分析やユングの夢分析等とくらべ、知名度は低いです。
でも、今一番勢いがある認知行動療法の源流のひとつとして大きな影響を与えています。
そして人間関係の理解をすることにかけては、今日でも示唆に富んでいると感じています。
個人的な見解ですが、人間関係の根源的な欲求として、
「あるがままの自分を肯定されたい」というのがあるように思います。
そしてそれが手に入らないと、「それに代わる目的」のための言動をしてしまいがちです。
「あるがままの自分の肯定」より劣る、別のものを得るための言動をすることで、
人間関係のトラブルやストレスが引き起こされるのです。
その目的を理解すれば、対人関係のストレス解消が解消し対処もしやすくなります。
それが今回のお伝えしたい内容です。
あるがままの自分を肯定されていないと感じたとき、人が次に求めるのは…
・目的1 関心を持ってもらいたい
人に条件付きでもいいので認められたい、関心を持ってもらいたいと思い始めます。
一見建設的な行動をします。
でもそれはあくまでも認めてもらいたい、関心を持ってもらいたいためなので、
すごくプレッシャーがかかります。
だから無理に頑張ってしまい、後でどっと疲れてしまいがちです。
でも、建設的な行動で望みのものが得られないと、認められることはどうでもよくなります。
そして安直に注目してもらえる、関心を持ってもらえる行動を取りはじめます。
ちょっかいを出すとか、からかうとか…
やたらと失敗して叱られるとか…
でも建設的であれ、非建設的であれ関心が得られないと感じたら、人が求めるのは…
・目的2 勝ちたい
今度は「自分が一番」という感覚で、自分を満たそうとします。
目的2の人と話すと、何か揚げ足をとられる感じ、こちらの言い分に被せてくる感じがあります。
でも勝てないと感じたとき、人が求めるのは…
・目的3 傷つけたい
自分の敗北感を、せめて相手を傷つけることで紛らわそうとします。
そのやり方は正々堂々としたものではなく、裏をかく感じ。
目的3の人と話すと、コミュニケーションが取りにくいですし、
混乱させられる感じ、いきなり脇腹を刺されるような感じがあります。
でも、相手を傷つけることすらできないと感じると、人は…
・目的4 無気力
全ての努力をあきらめてしまいます。
自分の殻にこもってしまい、周りの人もどうしていいかわかりません。
目的4の人はコミュニケーションをあきらめてしまった人です。
うつ状態、引きこもりになるケースも少なくありません。
一番望ましいコミュニケーションは「お互いあるがままを肯定し合う状態」です。
しかしそれが手に入らないと、人はそれに代わる目的を持ち、それに基づいた言動をしはじめます。
すると関係が悪化し、ストレスが大きくなります。
人間関係のストレスを解消するには、相手の目的が1〜4のどれに該当するかを知ることです。
それだけでも気持ちが楽になることもあります。
具体的な対応のアイデアも出やすくなります。
それでも困難を感じる場合、まずはEFTで自分の感情を開放してみましょう。
感情が開放されると解決策が浮かびやすくなります。
以上を試していただいても援助の必要を感じるときは、
専門家のカウンセリングを受けるのも選択肢のひとつです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。