視野を広げるには

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。

そのために役立つ知識や、
具体的なコントロールする方法を提供していきます。

皆様のお役に立てば幸いです。

今回のテーマは「視野を広げるには」です。

視野を広げる。

これは心理療法でも大切なテーマです。

視野が狭くなると、出来事に対する理解や対処法がワンパターンになり、
うまくいかなくなることが多いです。

そしてうまくいかないと、同じやり方でもっとやる。
当然うまくいかない。

さらに同じやり方をする。
またうまくいかない。

最終的に、「どんなにがんばってもうまくいかない」と絶望し、
自信まで失ってしまうことになりかねません。

視野を広げることは、人生の流れさえ左右するとても大切なポイントです。

それには普段の自分の枠組みの、外側の視点を持つことが大切です。

人と対話していてもいいですし、コーチング的な問いかけをするのも有効でしょう。
新しい情報を得るために、書籍を読んだりセミナーに参加してもいいかもしれません。

これらを地道に積み重ねていくと視野が広がっていくでしょう。
ところが、せっかく拡げた視野がここ一番で役に立たないことがあります。

一時的に、視野が狭くなってしまうのです。
それは強いネガティブ感情があるときです。

強いネガティブ感情は、偏ったネガティブ思考と結びついています。
これは通常の思考とは全く違います。

例えば引越をするとしたら、物件を決める際じっくり考えることでしょう。

家賃、間取り、築年数、駅からの距離、騒音、日当たり、等々…
さまざまな観点からじっくり検討し、ひとつの物件を選びます。

自分にとって馴染みのある、うまくかないパターンに陥っているときは、
こういったじっくり思考ができなくなっています。

ネガティブ感情による瞬間思考。
一瞬で結論を出す思考。

こういった思考のことを認知行動療法では、
通常のじっくり思考と区別して自動思考と呼んでいます。

この自動思考が起きると、瞬間的にものすごく視野が狭くなってしまいます。
それは、あたかもネガティブなとらわれに憑依されるような感じです。

例えば

私は愛されてない
私は恥ずべき存在だ
危険だ
間違ってる、許せない

という感じです。

この瞬間、視野を広げるために積み重ねた努力は、ほとんどムダになってしまいます。
何とかしたいものです。

ところがこの自動思考、キャッチするのはなかなか難しいです。
自動思考より、その時のネガティブ感情の方がわかりやすいです。

感情がわかると、自動思考もわかってきます。

悲しい→私は愛されてない
恥ずかしい→私は恥ずべき存在だ
怖い→危険だ
怒り→間違ってる、許せない

まずはネガティブな感情に気づけるようになるといいでしょう。
この「瞬間的な視野の狭さ」に気づき、刹那的な判断を保留にする。

そして、後でじっくり検討する。
こういった習慣を身につけることは、知識的なことと同じか、それ以上に大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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