自己否定の対処法
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
今回のテーマ「自己否定の対処法」は、
日々のセッションの中でも、
最重要テーマのひとつ。
ある種、全てのメンタルの症状の根っこにあるのは、
この「自己否定」なんです。
ここが和らいでくると、
クライエントさんの発する空気も
変わってきます。
逆に自己否定が強いと、
心の中の殺伐とした雰囲気が伝わってきます。
その苦しさが、
外側にもにじみ出てくるのです。
自己否定が減ってくると、
その雰囲気がまろやかになってきます。
それは話し始める前から
わかるほどです。
ほとんどのケースで、
自己否定の緩和を進めていくことで、
症状は緩和し、自発的な行動も増えてきます。
今回はセッションやセミナーでもお伝えしている
「自己否定の対処法」のさわりをお伝えします。
自己否定があるとき、
それは自分を責める部分と、責められる部分。
この2つがあることを意味します。
自分を責める部分が、
慢性的に自分を攻撃していると、
うつ病の原因になることすらあります。
うつ病への対処として、
まずは充分な休息を取ることは大切です。
でももし、
充分に休息を取っても中々回復しないとしたら、
自分に対する攻撃(自己否定)が
関係している可能性があります。
この自己否定に対する対処の基本は、
リアルタイムに気づけるようになることです。
自分で自分を責めている、
まさにその時に気づくこと。
すると徐々に違和感を
感じられるようになります。
それだけで楽になってきます。
加えて
「こんなに自分を責めほど、自分はひどいんだろうか」
「そこまでではないかもしれない」
といった思いが出てくるようになると、
さらにいいです。
そのための一つ方法として、
自分を責める心の部分のことを
「Sキャラ」と名付けるのもいいでしょう。
わかりやすいですよね。
そして自分の中のSキャラが活動を始めたら、
リアルタイムに気づけるように、
意識的になっていくのです。
それだけで楽になってきます。
Sキャラはの特徴は、
下記のようなものがあります。
1.とにかく否定的で要は根拠もない。
2.ワンパターンで、
いつも同じような批判ばかり。
3.一方的で批判に対して反論したとしても、
同じ批判を繰り返すだけ。
「とにかく○○だから」といった口調が多い。
もし実在の人物で、
上記のような特徴を持っていて、
その人からマンツーマンで指導を受けたらどうでしょうか?
大変ですし、
理不尽です。
生き延びるためには、
・批判を真に受けない。
・聞き流す。
・相手にしない。
といった対応が望ましいです。
でもなかには、
心配になる方もいらっしゃいます。
「そんなことをしたら、
何もしなくなって堕落するんじゃないですか?」と。
でも結局のところ、
自己否定が激しいと、
がんじがらめで何もできなくなります。
仮に頑張れたとしても、
最後には燃え尽きてしまいます。
ほとんどの場合自己否定は、
自分を痛めつけ、
ダメージが深くなるだけです。
自分で自分を壊していく感じ。
いいことは、
ほとんどないですね。
たまにスパイスとして、
自分をつつく程度ならありですけど。
それが変わるためのモチベーションとして、
隠し味的に活用するのであれば、
ありだと思います。
しかし多くの場合、
スパイスまみれで
台無しになってしまうんですね。
基本Sキャラに対しては、
Sキャラのその激しい攻撃に対し、
真に受けない、受け流す、
といった対応がお勧めです。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。