自分を大切にするには?
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。
そのために役立つ知識や、
感情を静める具体的な方法を提供していきます。
皆さんのお役に立てば幸いです。
今回のテーマは、「自分を大切にする」です。
私はほぼ毎日カウンセリングを行い、週に最低1回は講座を行っています。
そのほとんどは、心の調子が上がらず低空飛行が続いておられる方々です。
長年個人やグループの臨床を続けていると、回復への勘どころが自ずとわかってきます。
それが「自分を大切にする」です。
とてもシンプルなことですが、実践するにはさまざまなサポートが必要です。
自分を大切にしようとしたときのブロック。
これにはいくつかのパターンがあります。
ひとつは罪悪感。
自分は、大切にするような価値がない。
資格がない。
そんな思いが出てくることがあります。
そして焦り。
もっともっと努力しないとだめ。
今の自分は、箸にも棒にも引っかからない。
恥ずべき存在だ。
こういった思考で、自分を否定しプレッシャーをかけてしまうのです。
これらの思考は、一般的な思考は違います。
一般的な思考は、結論に至るまでに吟味する過程があります。
ここで取り上げている思考は、いきなり結論です。
それも自動的に。
いわゆる自動思考と呼ばれているものです。
自動思考は知らず知らず自分に完璧を強要し、追い詰めます。
その結果不安や焦り、そして落ち込みに支配されるようになるのです。
自分で自分を攻撃している状態です。
自罰的です。
この自罰が強くなりすぎ、耐え難い状態になることがあります。
そしてこの攻撃を180度反転させ、他者に向かいがちです。
それは他者を罰したくて攻撃しているのではありません。
自分に対する攻撃を和らげる、精一杯の工夫なのです。
まずはこの攻撃に気づき止めることです。
自分に対する攻撃を止めることができたら、自分を大切にすることが容易になります。
それは、いわゆる自己中ではありません。
自分を大切にできると、他者への攻撃性も和らいでいきます。
最終的には恐れからではなく、心から他者を大切にできるようになっていきます。
もちろん、一直線に進むわけではありません。
さまざまなサポートを受けつつ、行きつ戻りつしながら体質が変わっていくのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。