ネガティブ思考を開放する1

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。

そのために役立つ知識や、
感情を静める具体的な方法を提供していきます。

皆さんのお役に立てば幸いです。

今回のテーマは、「ネガティブ思考を開放する1」です。

ネガティブ思考はいけない
ポジティブになったほうがいい

よく言われることです。
私も日々カウンセリングをしていて、その大切さを実感しています。

ただネガティブ思考はほとんど空気のようなものです。
本人も以外と気づいていないことがあります。

そして外側の出来事に対して、知らず知らず出ています。

それだけではありません。
過去や未来のことを考えているときも同じです。

一説によると一日に頭の中に出てくる思考は6万以上とも言われています。

もし、この思考のほとんどがネガティブなものであったら、
一日中不安になったり、落ち込んだとしても無理はありません。

ネガティブ思考の開放、これにはいくつかポイントがあります。
ひとつ言えるのは、無理にポジティブになろうとしてもうまくいかないということです。

ポジティブに考えようとして、
それだけでマイナス思考が開放されることはありません。

そのままです。
残念ながらコンピューターのようにさくっとはいかないことが多いです。

思い通りポジティブになれない焦り、苛立ちがつのります。
ネガティブに対する恐怖を感じます。

ますますネガティブ感情が増えてしまいます。

これは悪臭が強いのに、芳香剤だけで消そうとしているのに似ています。
ちょっと無理がありますよね。

ネガティブ思考、そしてそれに伴うネガティブ感情を開放するアプローチはいくつかあります。
今回は簡単にできるものをお伝えします。

より効果的なものは次回とさせていただきます。
一番簡単な方法は、現在の感覚に意識を向けることです。

といってもマイナス思考が強くなっている時は、集中力も落ちていますので工夫が必要です。
例えば、輪ゴムを使った方法があります。

普段から手首に輪ゴムをつけておき、
マイナス思考が強くつらいと感じたら輪ゴムを引っ張り手を離します。

「パチン!」と音がして手首に痛みが走ります。

一瞬で輪ゴムの音と痛みの感覚に意識が向きます。
ネガティブ思考が止まります。

私は精神科クリニックで、休職者向け再発予防講座を毎週金曜日に行っていますが、
似たようなエクササイズを行っています。

2人1組で、片方の人にあえて自分について否定的なことを言ってもらいます。
30秒ほどしたら、パートナーの方は「パン!」と手を叩きます。

すると否定的なことを言っていた人は、一瞬で頭の中が静かになるのを経験します。
そして今まで、頭の中でやぶ蚊のようにネガティブ思考が唸っていたことを実感します。

マイルドなやり方ですが、坐禅の警策(棒)に似ているかもしれませんね。
今回ご紹介した方法は現在に意識を向けるのがポイントです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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