アダルトチルドレンなので治したいです
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
アダルトチルドレンという言葉は、
アルコール依存症患者の親を持って成人に達した人たちを、
Adult Children of Alocoholic
と呼んだのが始まりです。
その後定義の変遷がありましたが、
特に日本ではマスコミ等の影響で
あいまいになっていった経緯があります。
その結果通俗的には、
子どもっぽい性格のまま成人してしまった人
という見方になりがち。
そして「自分はアダルトチルドレンではないか」と
思う方も多いです。
そのため
「子供のころのダメージを癒やすことで回復させる」。
この一点に
フォーカスしがちな傾向があります。
もちろんこれは、
ある適切な部分もあります。
ただアダルトチルドレンという言葉は、
医学的な診断名ではなく、
絶対的なものではないということ。
結果的にアダルトチルドレンという言葉は、
プラス面とマイナス面をもたらしました。
プラス面は、
ある種の生きづらさがあったとき、
心理的なテーマとして
取り組むことの大切さを促した点。
マイナス面は、
精神的、肉体的虐待の修復や
共依存の克服。
これらにこだわり過ぎ、
かえって回復の
妨げになるこケースもあること。
どんな理論も、
完璧ではありません。
それを絶対的なものにすると、
とらわれて柔軟性が失われます。
もちろん一つの見方として、
大切にしたほうがいいことは確か。
でもその視点だけでは、
足りないこともあります。
よりスムースに回復を促すには、
別の視点も加えたほうが有利です。
例えば生活の中で、
具体的に何に困っているか。
そこを明確にしていくのは、
お薦めです。
そしてどうなりたいか。
現状把握と、
目標設定。
ここを吟味していくと、
過去や傷だけにフォーカスしなくなります。
現実的な変化に
意識が向くようになります。
もちろん、こちらに偏ると、
また別の弊害が出てきます。
バランスを意識し、
総合的に取り組んでいくのが望ましいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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