うつ病に運動は効果的ですか?

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

日々公開しているYouTube動画。
https://www.youtube.com/channel/UCQ8HS7apaFI-VFQl884LUuA

今回も反響の大きかったものを
掘り下げてみます。

テーマは
「うつ病に運動は効果的か?」です。

もちろん効果は
あります。

ただ運動を始める時期と、
かけるウェイトについて
知っておくことが大切と思います。

例えばうつ病で調子を崩し、
休職した直後。

この時期は、
まずは休養が最優先。

運動のことは、
まだ考えなくていいと思います。

そして最悪の時期を抜けると、
調子がいいときと悪い時の波が出てきます。

回復期と呼ばれます。

この時期の適度な運動は、
回復を促進してくれます。

実際カウンセリングをしていて、
回復期に入っていても、
中々生活のリズムがつくれないとき。

一進一退を繰り返しがちですが、
適度な運動や外出を習慣にすることで、
回復が促進されることが多いです。

ただ人によっては焦りから、
過度な運動になってしまい、
逆効果のことも。

激しすぎたり、
時間が長過ぎたり。

運動はたくさんやればいいというわけでは
ありません。

はやる気持ちをコントロールし、
適度な運動をキープすることが大切です。

これが意外と難しい。

ここが運動にかけるウェイトを
意識すべきところ。

運動しすぎる人は、
「運動さえすればよくなる」
「だったらたくさんやったら早く良くなる」
という思考になっていることが多いです。

そしてこの思考そのものが、
自分を追い込み
うつ病リスク、再発リスクを高めています。

視野が狭くなり完璧を追求する。
そして結果を急ぐ。

効果がありそうなものにフォーカスし、
徹底追求したくなります。

それが運動のし過ぎに
つながるのです。

この思考パターンを緩めていくことが、
回復と再発予防の鍵になります。

またこの回復期は自殺のリスクが
一番高くなることが知られています。

以外に思われるかもしれません。

調子が最悪のときは、
「死にたい」と思っていても、
実行するだけのパワーがありません。

しかし回復期に入ると、
気分に波が出てきて、
底のときは絶望的な気分になります。

同時に実行するだけの
パワーが戻ってきています。

それだけにこの時期のクライエントさんには、
このことを話題にし、
しっかりお伝えするようにしています。

それだけで自殺リスクを、
格段に下げることができるからです。

自分に厳しい思考パターンが
すぐに変わらないにしても、
それが「死にたさ」につながるという
理解は助けになります。

適度な運動はうつ病からの回復にとって、
必要条件のひとつ。

欠かせません。

しかしそれだけで、
充分というわけでもありません。

思考パターンの見直し、
ここが回復の促進や再発予防、
そして自殺予防のために
必須の要素になってきます。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

メルマガ

カウンセリングメニュー

プロフィール

・アマゾンランキング「臨床心理学・精神分析部門」「脳・認知症」2部門で1位獲得!
高牟禮(たかむれ)の本"理由のない不安"を一瞬で消す方法(主婦の友社)
⇒ http://amzn.to/2mxV4DO

・心が楽になる~感情チェック&アドバイス(無料) ⇒ http://www.reservestock.jp/page/fast_answer/7

コメントを残す

このページの先頭へ