「~すべき」「ねばならぬ」のゆるめ方
こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
今日は南池袋クリニックで休職者向けの講座と4件のカウンセリングを行いました。
今日は、個人的に仕事納め。
おかげさまでカウンセリングも講座も、仕事納めにふさわしい経験をさせていただきました。
ありがとうございます。
講座では「~すべき」「ねばならぬ」という思考について掘り下げていきました。
それは自己批判のバリエーションのひとつなのです。
「~すべき」「ねばならぬ」と考えているとき、
一見建設的でポジティブな状態に思えます。
しかしこのタイプの思考は、自分自身に大きなプレッシャーをかけます。
加えてその目標に取り組めなかったり、達成できないと
自分に対する批判が始まります。
それも「~しなかった」「できなかった」という行動面にとどまらず、
全否定に拡大することも少なくありません。
これは自分の価値を思いっきりディスカウントすることです。
自分はダメ人間。
悪い。
人としておかしい。
という感じで。
あることについて行動しなかった。
うまくいかなかった。
それは残念なことかもしれませんが、
自分の価値を全否定するほど悪いことではありません。
しかし多くの場合、そうなってしまうのです。
仮にうまくいったとしても、その道のりは苦難の連続です。
自分を追い込み、プレッシャーをかけ続けます。
そして行動できなかったり、望ましい結果を出せないと、
自分自身の全否定。
冷静に検討してみると、ほとんどいいことがありません。
そこでこの「~すべき」「ねばならぬ」的な思考を和らげる方法を
お伝えしました。
参加者同士でペアになっていただき、
お互いに次のようなやりとりをしていただきました。
A:「私は○○すべきなのにできない。だからダメ人間なんです」
B:「確かに○○できなかったのは残念です」
「でもダメ人間というほどではないです。そんなに悪くありません」
「うまくいってもいかなくても、あなた本来の価値は変わりません。大丈夫です」
実習後、多くの参加者は心や身体が楽になられたようです。
会場もほっとした雰囲気に包まれていきました。
私たちは知らず知らず「~すべき」「ねばならぬ」という思考で
自分につらく当たってしまいがちです。
それに気づきゆるめていくことは、
自分の価値を守り大切にすることです。
生活の中で追い詰められた感じ、焦燥感、自責の念が出てきたら、
もしかしたら「~すべき」「ねばならぬ」といった思考に陥っているかもしれません。
そんなとき、今回ご紹介した方法を参考に和らげ、
自己価値を守っていただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。