怒りの奥にある悲しみや傷つきを癒やす

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
前回の記事で、激しい怒りの場合、
最初は心理的なアプローチより、脳内の力関係に働きかけ、
人間脳の力を高めるアプローチが有効、
という内容をお伝えしました。

ただそれだけでは、
十分ではないこともあります。

ある程度落ち着いてきたら、
心理的なアプローチも必要なことが多いです。

なぜなら怒りは、
ある種表面の感情なので。

怒りのその奥に、
別の感情が渦巻いていることがほとんど。

それは自分自身で
自覚できないことも。

激しい怒りによって、
埋もれてしまうんですね。

実際は、
感情はいくつもの層があり、
重なっています。

怒りの
奥にある感情。

それは悲しみ、傷つき、
落胆。

パワフルな怒りとは
対照的な感情。

こういった感情に浸るのは、
怒りとは、質の異なるきつさがあります。

怒りを感じ、
それを相手にぶつけている方が、
楽だったりします。

このテンションの高さが、
ある種心地よく
それに依存することすらあります。

だから怒りの奥にある感情を引き出し、
癒やしていかないと、
怒りに戻ってしまうことも
とても多いです。

それは残っている怒りではなく、
作り出される怒り。

本当の辛さを
感じず済ませるための。

これはある種、
本能的な心の働き。

怒りがテーマの方は、
前回書いた第一段階の後、
今回の第二段階が必要になることが多いです。

自分の心の奥底にある、
悲しみ、傷つき、
そして落胆。

まずはこれらの感情の存在を、
認めること。

受け止め。

共にいて。

味わう。

これらの感情は、
テクニックだけで、
どうこうできるものではありません。

血の通った関わりが
大切です。

自分の奥底にある感情に対し、
ていねいに付き合っていく。

もしかしたら、
うつうつとした時間が、
しばらく続くかもしれません。

一見無駄な時間に思えます。

でも実は、
とても大切な時間。

なぜならそれは、
喪の作業だから。

悲しみや傷つきは、
何かを失ったことから来るもの。

誰かを。

あるいは何かを。

この辛さに向き合い、
経過させていく。

心理的な
喪が明けるまで。

ここをじっくりやっていくと、
大きな変容が訪れます。

トゲトゲした感情は、
激減します。

そして穏やかな時間が、
自然に増えていきます。

極端になりがちだった、
物事の捉え方もまろやかに。

より成熟した心として、
生まれ変わったからです。

怒りを入り口に
こういったプロセスに入り、
変容の機会にすることをお勧めします。

  
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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