気疲れを和らげる

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

「気疲れ」を辞書で引くと
「気兼ねや気くばりなどで
精神的に苦労すること」とあります。

もちろん人間関係で気兼ねや気配りは、
時に必要。

これが上手な人は、
人間関係も摩擦が少なくなり
スムースに進みます。

プラス面は大きいですね。
でもやり過ぎると疲れます。

かといってほどほどにするのも難しい・・・

それは気兼ねや気配りが足りないと、
相手の感情を害すのではないかと
不安になるからです。

その結果全力でやりがちです。
そしてひとりになったとき、
どっと疲れる。

これが気疲れです。

気兼ねや気配りを減らそうとしても、
相手の感情を害すことが不安で力を抜けない。

ここがネックです。

でも私達は、なぜそれほどまでに、
相手の感情を害することが、
不安なのでしょうか?

それは、自分が村八分になることへの
不安、恐怖だと思います。

そのルールは
明治維新以前にさかのぼります。

そのころ日本人は、
村落で農作業を行う人がほとんどでした。

そして秩序を乱した家は、
村八分になるしきたりでした。

周りから交流を絶たれ、無視される。
それだけではなく、
水等のインフラも使えなくなる。

それは文字通りの
死を意味したのです。

でも今の時代は、
仮に相手の感情を害したとしても
イコール村八分ではないし、
死でもありません。

しかし時として、
そのぐらいの不安や恐怖が
心の奥底にあるように思います。

だから最近の中学生や高校生が
スマホでメールを送り、
すぐ返事がないと動揺するのだと思います。

嫌われたかも。
何かまずいことでもしたかな。
もう終わりだ。

そんなふうに思ってしまいます。

それが怖くて怖くて
仕方がない。

この不安や恐怖が小さくなると、
気兼ねや気配りで無理しなくなります。

気疲れもなくなります。

こういった背景を理解することは、
気疲れを楽にするのに役立ちます。

しかし恐怖や不安が大きい場合は、
自分だけで和らげるのは難しいかもしれません。

時間と手間暇はかかりますが、
気兼ねや気配りをしなくても、
自分自身でいられる、
そのままで肯定してもらえる
人間関係があれば楽になっていきます。

しかしそもそも、
こういった人間関係を自力で作るのが難しいかもしれません。

加えてあまりにも苦しいとしたら、
カウンセラー等の専門家に相談するのも
ひとつの選択肢です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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