カウンセリングの進め方

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

わかりやすさ、親しみやすさを大事にしたカウンセリングをしています。
カウンセリングって、実際に何が行われているのかわかりにくいですよね。
私自身、「カウンセリングって何ですか？」と聞かれても、
説明することに難しさを感じていました。

そこで今回、たかむれがどのように
カウンセリングを進めているのかを整理し、まとめてみました。
カウンセリングで何が行われているのか、
理解が深まれば幸いです。

カウンセリングとは何か一言で言うと、
カウンセラーとの対話を通じ、生きづらさの解消や行動の変化、
そして症状への取り組みを行っていくものです。

例えば、

自分に自信が持てない。

人がどう思われているか気になり、言いたいことが言えない。

人とうまく関われない。

いつも自分を責め、落ち込んでしまう。

怒りを押さえられず、周囲とトラブルになってしまう。

辛い別れがあり、引きずっている。

うつ状態が続いている。

パニックに対する不安が強く、行動範囲が限られしまう。

身体に痛みがあるが、医学的な原因が見つからない。

といった問題の援助をしていくものです。
そしてカウンセリングは、進めていく上でいくつかの段階があります。

１．信頼関係の構築と目標の設定

カウンセリングが初めての方は、
何をどのように話せばいいかわからず、不安になるかもしれませんね。

もちろん、お困りのことについてお話なさるとは思いますが
難しく感じる方も多いようです。

そんな時は、まずは話せるところから
話していただています。

カウンセラーは、お話をていねいにお聞きします。

安心感、安全感を感じていただくことが
最優先だからです。

問題についてのお話をお聞きしながら、
少しずつ信頼関係を育んでいきます。

クライエントさんの具体的にお困りの点がはっきりしてきたら、
どの問題をどの程度解決するか一緒に考えていきます。

これが目標設定です。

２．情報収集

次にカウンセリングの方針を立てるために必要な情報を、
お聞きします。

あくまで、カウンセリングに必要な情報ですので、
根掘り葉掘り聞き出すわけではありません。

問題の詳細

現在の生活状況

生育歴

既往歴

子どもの頃の記憶

繰り返し見る夢

こういった情報を、
必要に応じて集めていきます。

ただ、信頼関係を維持することが最優先ですので、
言いたくないことを無理に話す必要はありません。

ご安心下さい。

３．方針の決定とアプローチの選択

情報収集によって、
クライエントさんの問題の詳細と背景がはっきりします。

この段階で、カウンセリングを
お受けすることが可能かどうか判断します。

ここまでの過程は、インテーク面接と呼ばれています。

カウンセリングを行うことが可能だと判断した場合、
どのように改善をはかっていくか方針を決めます。

その方針に従ってアプローチを選択します。

・思考パターンを書き換える必要がある場合
（認知療法、ＥＦＴ、ハコミセラピー等）

・感情処理を行う必要がある場合
（傾聴、ＥＦＴ、フォーカシング等）

・心の基礎工事、修復が必要な場合
（ネオフロイディアンの理論とアプローチ：
クライン／ビオンの対象関係論、マスターソン、
コフート／間主観的アプローチ、カーンバーグ）

・行動を変化させる必要がある場合
（行動療法、ソリューションフォーカストアプローチ、MRI等）

・複数の関係者に働きかける必要がある場合
（母子面接、カップルカウンセリング、夫婦療法、家族療法）

このブログでお伝えしている心へのツボ療法（EFT）は、
本格的なカウンセリングの中では、ひとつの療法という位置づけです。

小さな問題の場合は、EFTのみを行い、
１回のセッションで終わることもよくあります。

しかし長年の問題を解決したり、
精神科領域の症状に取り組むには、総合的なアプローチが必要になってきます。

４．進捗の確認

目標、方針に従いカウンセリングを進めます。
その際、目標や方針とずれがないか、随時確認していきます。

５．終結

問題が解決した時点でカウンセリングは終わりになります。
解決が困難な場合は、目標、方針の見直し、
カウンセリングの凍結等を検討します。

少し長くなりましたが、これがカウンセリングの各段階です。
皆様のご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。