本当の強さ〜弱さに開かれること

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

日々カウンセリングをしていて、
クライエントさんに対し、
「強くなってこられたな」と感じるときがあります。

それは逆説的ですが、
弱さに開かれているとき。

今まで一見元気そうで、明るく行動的だったとします。
一般的には良さそうに思えます。

しかしそれが自分の弱さ、
痛み、失意等に向き合うことを避けるためだとしたら。

それは、本人にとって苦しいものになります。
でも意外に気づいていないことも多いです。

そんなときカウンセラーは、
苦しい体験をすることがあります。

それには意味があります。

専門的には逆転移と
呼ばれている現象。

精神分析が発見した
人間関係の相互作用の一種です。

クライエントさんが
自分の辛さを切り離して感じないとき、
代わりにカウンセラーがその辛さを体験します。

そんなときクライエントさんは、
とても明るく元気で、
前向きだったりします。

でもカウンセリングが深まってくると、
クライエントさんの元気がなくなってきたり、
悲しみが滲み出てくることがあります。

これは悪い方向に
行っているように思われるかもしれません。

でも実際は逆です。

私は「強くなってこられたな」と思います。

なぜなら自分の辛さを
自分で引き受けられるようになってきたからです。

クライエントさんの心の器が
育ってきつつあるのを感じます。

それは根本からの変容の
始まりです。

時間はかかります。

わかりやすい改善は
しばらく感じられないこともしばしば。

それでもコツコツカウンセリングに通っていると、
さらに器が育っていきます。

カウセリングは即効性があるアプローチで、
楽になることもあります。

でもそれだけでは、
ありません。

根本からの体質改善を促すカウンセリング。
心の器を作り上げるカウンセリング。

それには小さな積み重ねを
継続することが不可欠です。

それだけに根本からの変容の兆しが見えてくることは、
私にとってうれしいことなのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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