通常のトラウマとマイクロトラウマは、異なるアプローチが必要です

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

カウンセリングをしていると、
心の習慣について検討することがあります。

例えば、いつも全力でがんばってしまう。
ほどほどにやることができない。

といった習慣があったとします。

その場合、痛みを伴う過去の経験が
関係していることが多いです。

おそらく致命的な失敗をしたとか、
失敗したことをひどく責められたといった。

だから具体的な記憶を見つけ出しアプローチしていけば、
その習慣は変化していくはず。

という考え方があります。

これは半分正解で半分間違いと考えています。

半分正解と言うのは、
実際そのアプローチで改善が見られることがあるからです。

しかしいつもそうだとは限りません。

それは、一つの過去の出来事で
心の習慣ができるとは限らないからです。

一つの過去の出来事が現在に影響する場合は、
とても衝撃的な体験であることが多いです。

そして別パターンとして、
ひとつ一つの体験は大きなダメージに
なるほどではない。

しかし、ちょっとしたダメージになる体験が、
何度も繰り返されることで、
大きなダメージとなり心の習慣に
なってしまうことがあります。

これをボクシングに例えると、
一つの出来事が影響を与えるのは、
派手なKOパンチのようなもの。

そして複数の小さな経験が積み重なったものは、
何度もボディブローを受け続け、
ダメージが蓄積していき、
最終ラウンドでダウンするのに似ています。

どれか一つのパンチでダウンしたわけではありません。
それと同じように、一つの出来事が原因でトラウマになったわけではありません。

このようなトラウマは、
マイクロトラウマと呼ばれています。

この場合、原因となった過去の記憶を
探っていくアプローチは
役に立ちません。

別のアプローチを
採用する必要があります。

このように、トラウマには2種類あります。

大切なのは、トラウマのタイプを見分け、
セラピストが適切な対応をしていくことです。

あまり知られていないけれど、
とても大切なポイントです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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