苦痛が大きいとき、役立つアプローチ

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

苦痛が大きいとき、
なるべく早く楽になりたいですよね。

もちろんそれに
越したことはありません。

ただ手段として
「なくしたい」と思う。

あるいは「プラスに」考える。

これらはは効果がないどころか、
かえって逆効果になることすらあります。

苦痛が強まったり、
長引いたりしやすいです。

「なくしたい」というのは、
辛さを解消しようとすること。

「プラスに」考えるのは、
思考を書き換えようとすること。

これらは心に余裕があるときには、
有益です。

しかし苦痛が大きすぎる時は、
厳しいです。

なぜなら心に
余裕がなくなるから。

そんなときにこの種のアプローチを行うと、
苦痛を力ずくになりがち。

苦痛と戦う感じに陥りやすい。

当然、逆効果に
なりやすい。

そんなとき必要なのは、
解消でも、書き替えでもない、第3のアプローチ。

それは「苦痛を抱える」ことです。

それは苦痛を変えようとせず、
ただ包み込むこと。

それは気持ちに余裕を生み出し、
ただ見つめることを促します。

今心理療法のアプローチとして注目されている、
マインドフルネスに入りやすくなるんですね。

ただ大きな苦痛に対して、
マインドフルネスの状態を保つことは
一般的に難しいとされています。

そのハードルを下げてくれるのが、
「抱える」アプローチ。

大きな苦痛に対し、
マインドフルネスを保つ。

すると心の自然治癒力が働き始め
勝手に苦痛の解消や、
思考の書き換えが起きてくる。

このアプローチは、
長年の慢性的な症状への取り組みにも有効です。

従来の「苦痛の解消」や「思考の書き替え」のアプローチは、
堂々巡りが続きやすい。

それを解決するのが、
「抱える」アプローチ。

この考え方は元々、
新フロイト派のビオンという臨床家が提唱したもの。

元々はセラピストが、
クライエントを「抱える」という形で、
使われました。

それをヒントに私は、
「抱える」を身体技法化しました。

それが私が開発したエモーショナル・リ*バース・セラピーの中にある、
ホールディングと呼ばれる技法。

このホールディングを用いることで、
クライエントさんが、
自分で自分の苦痛を「抱える」ことを
可能にしました。

その結果、大きな苦痛にも
比較的容易に取り組めます。

心の余裕が生まれ、
自分を見つめることができるようになります。

マインドフルネス。

自分の心を見つめることができるようになると、
変化のスピードが上がっていきます。

心の自然治癒力が
働き始めるからです。

変化をプッシュするというよりは、
潤滑油として作用し、
楽に進む感じ。

当然不安も小さくなり、
自信が出てきます。

どっしり構え、様々な問題に
取り組めるようになります。

意欲や好奇心も甦り、
自発的な行動が増えてきます

苦痛にとらわれていた世界から自由になり、
新しい世界が開かれてきます。

自分の可能性を
より信じられるようになります。

このように強い苦痛に対し、
「抱える」というアプローチを加えることで、
マインドフルネスを保つことができるようになります。

それは心の自然治癒力を高め、
様々な可能性が開いてきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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