自立と依存

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。

そのために役立つ知識や、
具体的なコントロールする方法を提供していきます。

皆さんのお役に立てば幸いです。

 

今回のテーマは「自立と依存」です。

先週、「ハコミセラピーでEFTを深める」というセミナーを行いました。

その後、多くの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。

その中のひとつが、今回はメルマガのテーマを決めるきっかけとなりました。

参加者のたまきさんから掲載の許可をいただきましたので、まずはシェアさせていただきます。
たまきさん、ありがとうございます。

 

先日は、ハコミセラピーのセミナー、ありがとうございました。

私は、ハコミセラピーなるものも知らずに参加してしまいましたので、ついて行くのに必死でした。
しかし今回は、大変貴重な経験をさせていただきました。

というのは、テイクオーバーのところだったと思うのですが、ペアの方に頭を支えていただき、
全身で相手の方に頼りきってしまったときのことです。

心から安心を得ることができ、また、相手を頼りきっている状態を、
抵抗なく受け入れられました。

また、その結果として、その状態で満足したあかつきには、
自然と状態を元に戻したいという衝動に駆られました。

そのことをペアに伝え、そして、上体を起こしてもらいました。
その時の、深い自立感が忘れられません。

そして、”本当に辛い時には、誰かに頼っても良い”という許しを、
初めて経験することが出来ました。

貴重な体験をさせていただきまして、心から感謝いたします。

 

たまきさんの体験はとても感動的で、依存から自立に向かう心のプロセスそのものでした。
そこで改めて、「自立と依存」について考えてみたいと思います。

このエクササイズは2人1組で行います。

まずはクライエント役の方にうなだれた時と同じ感じように、
頭を前に倒していただきます。

そしてセラピスト役の方は、クライエント役の方の額に触れ、
下から支えてあげます。

このエクササイズによる代表的な反応には次のようなものがあります。

1.すぐに「大丈夫です」と言って、頭を起こしてしまう。

2.「頭が重いのに支えてもらうのは申し訳ない」と思いながら支えてもらう。

3.支えてもらいながら、心地よさを感じる。

4.支えてもらったことに満足し、頭を起こしたくなる

今回の体験談では3→4と進んでいきました。

1はよく自立と誤解されがちです。
しかしこれは、自立というより「人から援助を受けるのが苦手」というパターンです。

ある種の向上心があるので、一見自立しているように見えます。
しかし本人は決して幸せでなく、苦しんでいることも多いのです。

時には人に弱音を吐いたり、甘えたりするのも必要です。

でもそういったことは依存であり甘えなので良くないと感じ、
ストイックにがんばり続けてしまうのです。

それは無理をし、自分の中に歪みを溜め込むことにつながります。
うつ状態を招いたり、
物質への依存(お酒、タバコ、お菓子の食べ過ぎ)などの状態にもなりかねません。

人に依存したり甘えることができないと物質や、それ以外のものに依存するケースが多いのです。

単純に依存はダメ、自立は良いと決めつけることはできません。
人への依存、甘えは、適度なものであれば心の健康にとてもプラスなのです。

もちろん人の成長として、依存から自立というのは自然の流れだと思います。

自分だけで生活する能力を持つ。

親や先生の価値観から自由となり、自分の価値観を確立する。

相手が同意するしないに関係なく自分の意見を持つ。

自立は自律であり、自由をもたらしてくれます。

しかしこのプロセスは、動く歩道のようにリニアに進むとは限りません。
自立が進んだら、依存に戻ってはいけないと無理をするとかえって息詰まることも多いです。

短期的には行きつ戻りつしながら、長期的に自立に向かっていくのが、スムースな自立のコツです。

そして心理カウンセリングは、自然な自立を応援するプロセスです。
だから単に依存させたり、無理に自立を強いるものではありません。

行きつ戻りつするプロセスに一喜一憂することなく、
暖かく見守る心の姿勢がカウンセラーに求められます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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