社交不安障害と対人恐怖はアプローチを変える必要があります

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

社交不安障害(社交不安症)と対人恐怖。

この二つは似て、
非なる症状と言われています。

前者はアメリカ精神医学会が作成した、
診断マニュアルで定義されたもの。

後者は、
日本独特のもの。

前者の社交不安障害の場合、
治療法は確立されています。

人前での特定の状況と
緊張、不安が条件付けになっているから、
それを消去すれば良くなるという考え方。

具体的な方法としては、
行動療法を用います。

人前で緊張する状況に、
徐々に晒していく。

ペース配分に配慮しながら。

すると条件付けが外れて、
人前での過剰な反応が薄れていく。

そういった考え方に基づいて、
進めていきます。

このやり方は、
社会不安障害には効果的。

しかし日本人の人前での緊張は、
対人恐怖から生じるケースがかなりあります。

すると行動療法的なアプローチでは、
うまくいきません。

どんなに慎重に進めても、
人前で晒す刺激に耐えられず、
心が崩れてしまうのです。

それは西洋人と日本人で
心の構造が違うと言われています。

要は西洋人は人前での緊張や恐怖があっても、
基本的に日本人より心が丈夫です。

だから人前に晒すという刺激に
耐えることで、どんどん楽になっていける。

しかし日本人の多くは、
その刺激に耐えられるだけの
強度がありません。

この日本人独特の心の構造を、
精神分析系の心理学者である鑪幹八郎氏は、
アモルファス自我と呼びました。

アモルファスの
日本語は液晶。

液晶は電圧のかけ方で、
様々な色に変化します。

つまり日本人の心は、
西洋人と比べ「自分」がなく、
周りに合わせやすい。

ある種グニュグニュ状態にあると
考えています。

硬い石のような心である西洋人であれば、
行動療法による条件付け解除は効果的。

でも日本人のアモルファス(液晶)自我のような
グニュグニュの心は、
行動療法を行っても、ある種暖簾に腕押し。

手応えを感じられないことが
多いです。

つまり社交不安障害は、
行動療法というシンプルなアプローチで、
比較的容易に克服できる。

しかし対人恐怖は、
そんなに単純ではなく、
もっと奥が深い症状と考えられます。

あと対人恐怖の特徴として、
強い空虚感、虚しさを
伴っていると言われます。

人前での恐怖、緊張に加え、
空虚感、虚しさがある場合、
対人恐怖として対応していく方が
うまくいく確率は高いです。

そして対人恐怖の心理療法は、
長期間(年単位)かかるというのが一般的な認識。

比較的短期でめどがつくことが多い、
社交不安障害とは違います。

でも私が開発した
エモーショナル・リ*バースセラピー。

その具体的アプローチである
クィック・グラウンディングや、ホールディングは、
日本人特有のグニュグニュ状態を、
よりしっかりした状態になることを促します。

西洋人的な心に
近づけることができます。

すると社交不安障害で用いられる
行動療法も使えるようになります。

つまり、それだけ
回復までの期間を短縮できる可能性が
高くなるのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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