心に大きなダメージを受けたとき

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

6年前の今日は、
東日本大震災。

亡くなられた方々の
ご冥福をお祈り申し上げます。

そして被害に遭われた方々が、安心して生活できる環境が整いますことを
心よりお祈り申し上げます。

大切な人や財産の喪失。

そして急激な環境の変化。

人間関係、住環境、仕事の激変。

こういった過酷なストレスのため
震災後、時間が経っても
メンタルの不安定さが
続くことがあります。

突然辛い記憶が蘇り、
感情が抑えられなくなる。

常に神経が張り詰め、
ピリピリした状態が続く。

感情や感覚が麻痺して、
ぼーっとした状態になる。

これらが時間の経過と共に、
軽くなっているのであれば、
回復に向かっていると言えます。

でもこういった症状が
ずっと続き、
楽にならない。

さらにお酒の量が目立って増えたり、
眠れない日も多いとしたら、
心のダメージが、
回復しないまま続いている可能性が高いです。

病院に行くとPTSD(心的外傷後ストレス障害)の
診断が出る可能性もあります。

そしてこういった現象は、
震災に限ったことではありません。

個人レベルでは、
誰にでも起こりうること。

あまりにも過酷なストレスは、
心の回復力が追いつかず、
ダメージが残ってしまうことが
あるんですね。

こういった大きなダメージに対し、
心理的サポートをしてく場合、
過去を掘り下げるアプローチは、
基本的に避ける必要があります。

当時の辛さが蘇ってくると、
それによって
さらにダメージを受けてしまう可能性が
高いからです。

一般的なカウンセリング、セラピー的な
アプローチは、逆効果になることが
多いんですね。

大切なのは、
自分の中にある辛すぎる記憶。

それが突然蘇ってきたときの対処法を
身につけることですね。

これが出てくると、
圧倒されどうにもならない。

ただただ苦しい時間が
続くだけ。

こういったことが繰り返されると、
過去の記憶に対して、
強い恐怖を感じるようになります。

過去の出来事の辛さに加え、
記憶に対する恐怖まで加わるので、
ますます追い詰められた状態に
なってしまいます。

外側の出来事だけでなく、
自分の内側にも、
危険な何かが潜んでいる状態。

物事に対する自信を、
失ってしまったとしても、
無理はありません。

そんなとき大切なのは、
安全感、安心感の確保。

その第一歩は、
過去の記憶が突然蘇り、
激しい感情が出てきたときに、
それに対応する方法を身につけること。

そしてその辛さを、
自分で静められるようになると、
過去の記憶に対する恐怖が、
グンと小さくなります。

これはとても
大きなことですね。

また記憶が蘇ってきたとしても、
何とかなる。

この自己効力感は、
自信を取り戻すきっかけになります。

それを育てていくと、
「自分は大丈夫」という感覚も、
深まってきます。

安全感、安心感を
取り戻していく
過程が進んでいきます。

心の大きなダメージを受け、
その辛さが続く場合、
楽になっていくには、
こういった取り組みが必要になります。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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