PTSD つらい記憶がよみがえっていない時でも緊張が続き、常にイライラしています

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

「つらい記憶がよみがえっていない時でも緊張が続き、
常にイライラしています」

という相談を受けることがあります。

これは過去に非常に怖い体験をされていて、
今に影響している可能性がありますね。

覚えている覚えていないに
関係なく。

本来強い苦痛を伴う記憶は、
同じような目に遭わないように、
自分を守るために作用します。

もし今が、
過去と同じくらい危険な状況ならば、
当然警戒する必要がありますよね。

それは緊張や過敏さ、
イライラの形で現れます。

自分の本能が、
良かれと思ってやっていることです。

何かあったら
すぐに対処できるように。

今も同じくらい危険な状況が、
実際にあるならば妥当な反応です。

自分を守る具体的な対処を
早急に行う必要があります。

でも今は、過去のその時と異なり、
安全だとしたら。

そして理屈ではそれを理解できても、
過去の記憶が影響し、
過剰に反応し自分では止められないとしたら。

今の生活が、
とても生き辛いものに
なってしまいますよね。

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危険がないときでも、
常に危険があるときと同じ、
スクランブル状態が続くわけですから。

当然気が休まることはありませんから、
疲れ果ててしまいます。

この状態を緩め安全感、安心感を感じるためには、
過去の記憶の影響を、
減らしていくことが不可欠です。

過去の記憶に伴う
激しい恐怖や絶望感。

自責感。

こういったものを
和らげていくことが大切です。

すると記憶の影響が減ってきますので、
だんだん緊張やイライラが減ってきます。

リラックスして
安心する方向に進んでいきます。

ただこれは自分ひとりでやると、
感情が強く出すぎてしまって、
ますます調子が悪くなることが多いですね。

逆効果になりかねない
ということです。

あるいは
全く思い出せないことも。

いずれにしてもこれは
かなりリスクを伴う行為ですから、
専門家の援助を受けながら、
慎重にやっていくことが大切です。

専門家であれば、
あまりにも苦痛が大きすぎる時は、
具体的に思い出すことを避けつつ、
苦痛を減らすように援助していきます。

この苦痛が一段落したら、
心に余裕が生まれ
リラックスできるようになります。

この状態の確保が最優先。

ここから先は、
クライエントさんの好みに
よって分かれます。

この時点で、
セッションを区切りとするのか、
さらに続けるのか。

続ける場合は、
過去の記憶を丁寧に思い出し、
向き合っていきます。

激しい苦痛を和らげた後なので、
安全に進められます。

手間暇をかけ、
血の通った対応が大切な局面。

深い癒しや、
気づきが起きてくるプロセス。

単に楽になるだけでなく、
より深いところまで満たされ、
心の質が変わっていく体験。

このように緊急事態の解消をメインに行う場合と、
その先の心の癒しや気づきまで進める場合と、
2パターンあります。

どちらが良いというのは、
ありません。

これはクライエントさんの好み、
あるいは経済的事情で
決めていただくことだと思います。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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