あがり症を解消するポイント

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

このメルマガは、
皆様に心穏やかに暮らしていただきたい、という思いで書いています。

そのために役立つ知識や、
具体的なコントロールする方法を提供していきます。

皆様のお役に立てば幸いです。

今回のテーマは「あがり症解消のポイント」です。

人前であがる、という経験はほとんどの方がおありだと思います。

身体が緊張し、頭が真っ白になり、混乱する。
声もうわずってくる。

自分でも何を言っているのかわからなくなる。
さらに膝が震えてきたり、汗をかいたり、顔が真っ赤になったすることすらあります。

こういった症状をお持ちの方には、ある共通点があります。

それは「リラックスしようリラックスしよう」と言い聞かせていたり、
症状を落ち着かせようと一生懸命になっておられます。

しかし残念ながら、こういった試みは成功したという話は聞いたことがありません。
むしろ火に油を注ぐ結果となっていまいます。

例えばある面接の場面を想像してみて下さい。

(Aさんが緊張した様子で面接室に入っていく)

面接官「まあまあ、そんなに緊張なさらなくても。どうぞリラックスして下さい」

Aさん「はい、ありがとうございます」(ますます緊張する)

という感じです。

では、こんなやり取りはどうでしょうか?

(Aさんが緊張した様子で面接室に入っていく)

面接官「いま緊張しておられますね。いい感じです。もっともっと緊張してくださいね」

Aさん「ははは(笑い)」(リラックスした様子)

面接官の対応の違いで、Aさんの反応は大きく変わりました。

最初の対応は、Aさんの緊張を否定し代わりにリラックスするように言っています。
その結果、ますます緊張しています。

後の対応は、Aさんの緊張を肯定しもっと緊張するように勧めています。
その結果、リラックスしています。

あがり症の方は、自分に対して最初の面接官のような態度をとっているのです。
当然ますます緊張し、あがってしまいます。

たかむれのカウンセリングには、あがり症のクライエントさんが数多くいらっしゃいます。
多くの場合、最初にお伝えするアドバイスは、このメカニズムを応用したものです。

人前で緊張したりあがりはじめたときに、
今までのように「リラックスリラックス」と言い聞かせるのをやめてもらいます。

でも、ただやめるのは難しいです。
代わりに「そう緊張している。そのまま、そのまま」等と自分に言ってもらいます。

あるいは「もっともっと緊張してやれ」。
要は緊張を肯定したり応援するのです。

少し角度を変えたアプローチもあります。

あがり症の方は失敗すること、恥をかくことがとてもイヤです。
だから必死で避けようとします。

するとますますあがってしまいます。
その悪循環を止めるために、わざと小さい失敗をしてもらうのです。

例えば、わざとホワイトボードの前でペンを落としてもらう、
ちょっとした言い間違いをしてもらう等です。
わざと小さな失敗をすると、あがり症が落ち着いてきます。

軽いあがり症でしたら、これらのテクニックで解消されることでしょう。
でももっと本格的なあがり症の方は、さらに別のアプローチが必要です。

あがり症の方は、失敗すること、恥をかくことに対して強い恐れを抱いています。
その恐れに向き合っていくことで、解消する方法です。

一般的には、認知行動療法のエクスポージャーと呼ばれる手法がよく用いられます。

あがってしまう状況にあえて身をおき、
恥をかくこと、そしてその恐れに徐々に直面させ慣らしていきます。

そのとき、少しだけあがってしまう状況を見つけることが大切です。
ものすごくあがってしまう場面にいきなり身をおくことは避ける必要があります。

ひどい目にあったと感じ、ますます苦手意識を持つことでしょう。
あくまでも小さな苦痛に直面することがポイントです。

ただ、苦痛は小さくても直面する時間が長いので、きついと感じる方もいらっしゃるようです。
その点、EFT(タッピングセラピーで)は、直面する時間を短くすることができます。

感情に直面しながら、同時に東洋医学で用いられるツボをタッピングします。
すると単なるエクスポージャーよりも、はるかに短時間で恥をかくこと、
そしてその恐れに慣れていきます。

より小さな苦痛であがり症が解消されるのです。

EFT(タッピングセラピー)は、自分で行うこともできます。
よろしければトライしてみてください。

もし自分で行うことが難しければ、
専門家のカウンセリングを受けるのもいいでしょう。

何らかの形でみなさんのあがり症が解消することを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

(追記)
現在は現場で開発を進めているオリジナルメソッドを
用いることが多いです。

より簡単かつスピーディーに
あがり症を解消できるようになってきました。

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