「過去は過去、大切なのは今でしょ」と言われても、記憶がこびりついて離れません

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

日々アップを続けているYouTube動画。
https://www.youtube.com/channel/UCQ8HS7apaFI-VFQl884LUuA

今回はその中で反響があったものの一つを、
掘り下げてお伝えします。

それは辛い過去の
記憶について。

過去を引きずらず、
今を大切にしたほうがいいのは、
理屈としてはわかる。

でも気持ちがついていかず、
過去にとらわれてしまう。

そういうことって、
ありますよね。

例えば過去に言われたことが、
無限ループみたいに、
頭の中で再生されたりします。

するとあまりにも辛いので、
考えないようにし続け、
それがクセになることがあります。

あるいは逆に、
激しく何かに没頭する習慣が身についてしまい、
いつもヘトヘトだったり。

もしどちらかの振る舞いがあるとしたら、
フラッシュバックと呼ばれる現象が
起きている可能性があります。

これは本人の意志とは関係なく
起きるものです。

突然記憶が甦り、
普段の自分に侵入し脅かします。

だからこそ何も考えないか、
激しく没頭したりするのです。

それは自分の心を守ろうとする、
本能的なもの。

ほとんどの嫌な記憶は、
自然に解消していきます。

人の心には、
そういった自然治癒力があります。

ただフラッシュバックが、
あまりにも激しい場合は、
まずは精神科等で薬を
処方してもらうほうがいいかもしれません。

薬の力で侵入的な記憶から
守ってもらうのです。

そしてある程度、
安全感が得られたら、
過去の記憶を解消するタイプの
心理療法もいいでしょう。

辛すぎる過去の記憶は
ある種の機能不全状態なので、
薬だけでは解消せず残ってしまうからです。

それが何らかのきっかけでスイッチが入ると、
突然甦ります。

イメージも、音も、
その時の感情も。

まるで昨日のことのように、
鮮明に甦ります。

こういった記憶を心理療法で取り扱うとき、
第一段階は安全の確保。

余裕を持って、
過去の記憶を眺められる状態を
確保するのが最優先。

この過程を行わずいきなり思い出させたら、
記憶に圧倒されてしまいます。

すると過去の出来事だけでなく、
記憶自体が、さらに心を傷つけることも。

これを専門的には、
再外傷化と言います。

まずはとにかく、
安全の確保。

それができて始めて、
過去の感情を取り扱えます。

そこには二つの側面が
あります。

圧倒的な感情エネルギーを
解消していくこと。

それに伴う否定的な思い込みを、
和らげていくこと。

ほとんどのケースで、
「私は無力」「私が悪い」
といった信念が過去の経験を通じて、
刷り込まれています。

この二つの側面に働きかけていくと、
過去の記憶は力を失い始め、
やがて出てこなくなります。

すると今まのボンヤリした感じが減って、
シャキッとした感じになっったりします。

あるいは逆に、
今まで何かをせずにはいられなかったのが、
のんびりできるようになったり。

過去の記憶に対処しなくて
良くなったからです。

それ以外にも疲れにくくなったり、
周りがクリアに見えるようになったり、
いろんなことに興味が持てるようになったり。

今まで抑えられていたものが甦り、
本当の自分らしさが復活してきます。

今回はかなりヘビーな場合の、
回復の流れを解説してみました。

もちろんこれほどではなくても、
過去の記憶がこびりついていると感じる方は、
それらを解消するタイプの心理療法は役に立ちます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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