対人恐怖をトラウマという観点から考える3 知らないうちにダメージになっていたものへのアプローチ

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

トラウマに対するセラピーの一般的イメージは、
自分にとってダメージになった出来事を
セラピーで掘り下げると
その記憶が苦痛と共に蘇るというものでしょうね。

しかし、そうとは限らないケースも
多々あります。

例えば出来事の衝撃が大き過ぎ、
記憶というまとまりのある形では蘇らない場合。

これは例えるならば
ボイスレコーダーで録音する際、
音が大き過ぎて割れてしまい、
聞き取れるように記録できなかったのに似ています。

2つ目のパターンは生まれて日が浅く、
外的な出来事を大人のように認識できない時期に、
ダメージを被った場合。

これは例えるならば、
ボイスレコーダーが組立中で
未完成のとき録音しようとしたのに似ています。

これ以外にもマイクロトラウマと
呼ばれているものもあります。

これは一つ一つの出来事は、
大きなトラウマになるようなものではない。

ちょっと不愉快と
思うくらいのものも。

だけどそういった小さなダメージを、
頻繁に絶え間なく被る。

そのダメージは
想像以上に大きいです。

これはボクシングに例えるなら、
ボディブローをずっと受け続けた
ボクサーに似ています。

ボディブローはジワジワ効いてくるものなので、
ラウンドが浅い段階で
ダウンすることはありません。

だけどラウンドが進んでくると、
特に大きなパンチをもらったわけではないのに、
ダウンしてしまうことがあります。

でもそのダメージは
派手なパンチを一発もらったときよりも、
はるかに大きい。

試合が終わってからも、
残りやすいと言われています。

マイクロトラウマも、
それに似たところがあります。

本人的にはトラウマを被ったという
自覚症状が全くなかったりします。

このように自分で
思い出せないトラウマ。

セラピーで掘り下げても、
具体的な場面として蘇ることのないトラウマ。

だけど今の生活に、
そのダメージが大きな影響を
与えているものもあります。

こういったトラウマは、
言葉を使ったアプローチだけでは、
限界があります。

言語化すら、
困難なものなので。

こういったトラウマは、
原因のわからない気分の悪さ(不安、イライラ、激しい怒り等)や
体調の悪さとして現れます。

そして対人恐怖の一因にも。

こういったトラウマは言葉等を使わず、
そのエネルギーに直接アプローチし、
解消していくのが有効です。

そのため最新のトラウマへのアプローチは、
身体を活用するものが増えていますし、
欧米では主流になりつつあります。

ただ私個人の見解としては、
身体さえ使えばうまくいくと
いうものでもなさそうです。

なぜならこの種のトラウマは、
働きかけようとすると
すぐに引っ込んだり、
消えたりしてしまうからです。

忍者みたいなところがあります。

解離と言われる現象です。

このトラウマエネルギーに働きかける時、
奥に引っ込んだり、消えてしまわないように、
程よくアクセスしている状態を
維持する手順も必要とわかりました。

この対応力を高めるために開発したといっても
過言ではないのが、
エモーショナル・リ*バース・セラピー。

解離を起こさない、
様々な工夫が込められています。

例えば身体全体を、
体力的に小さな負担で、
物理的に硬くしまう方法(ホールディング)。

すると暴れている激しい感情が、
肉体に閉じ込められ動きが止まります。

柔道の寝技のイメージですね。

その結果解離を起こし、
奥に引っ込むことなく、
キープできます。

これだけでも実は、
画期的なこと。

この状態でマインドフルネス、
ニュートラルに眺める意識状態に入ることができれば、
心の自然治癒力が働き始めます。

すると解離したトラウマエネルギーも
解消していく。

こういった具体的なアプローチを、
持っています。

このメソッドを軸に、
対人恐怖をもたらす多様なトラウマを
小さな負担で安全に解消していく。

そんなカウンセリングを提供しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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