感情とのつきあい方

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。

今日は南池袋クリニックで6件のカウンセリングと休職者プログラムの講師をしていました。
休職者プログラムは全8回の3回目。

今回は感情とのつきあい方についてお伝えしました。
再三このブログでも書いているように、感情と敵対するとこじれます。

たとえ強いマイナス感情であっても、
じっくり味わい感じきることができたら、意外とあっけなく抜けられます。

でも参加者にとっては初めて聞く話です。
当然、とまどいを感じておられました。

一般的には気分転換をするのがいいと思われています。
何か別の活動に没頭したりしがちです。

でもそれは、一時しのぎにはなってもすぐに戻ってきます。
リスクもあります。

大きな負荷がかかっているのに、さらに負荷のかかる一時しのぎを繰り返すと、
最終的にうつ病になってしまうことすらあります。

そうならない体質作りが必要です。
それには感情のつきあい方を知ることです。

それは回復の促進、再発の予防にも役立ちます。

今回の実習では、まずボディスキャンと呼ばれる方法を体験していただきました。

身体のさまざまな部分に注意を向けて、
身体の感覚、感情に気づいていきました。

改めて身体に意識を向けてみると、
様々な感覚があります。

心地良い感覚。
そうでないもの。
緊張、痛み、不快な感情。

それらの感覚を、「良い」「悪い」の判断をすることなく、
ただ眺めていきます。

どうしても最初は、「解放したい」「なくしたい」という思いにとらわれがちです。

今回の実習でも1回目はそんな感じでした。
無理もありません。

でも2回目以降は、

そのまま眺める
その感覚があることを許す
ただ感じ続ける

という態度を保てるようになってきました。

こういった態度のことを、いくつかの心理療法(認知行動療法、ハコミセラピー等)では、
マインドフルネスと呼んでいます。

マインドフルネスになれると、結果的にリラックスします。
不快な感情も静まっていきます。

通常のボディスキャンはここで終わりですが、
今回はプラスαも体験していただきました。

鎖骨の下にあるリンパポイントと呼ばれている場所があります。
EFTで用いるポイントを併用することで、さらに効果が高まるのです。

この場所をいたわるようにマッサージしながらボディスキャンをしていただきました。

すると、今までより身体の感覚を感じられるようになります。
マインドフルネスが促進され、感受性が格段に高まるのです。

現代人は視覚や聴覚はよく使うので馴染みがあります。
しかし、身体の感覚はやや退化気味になっている人が多いです。

その結果、様々なストレスが身体に慢性的にたまった状態になりがちです。

マインドフルネスが深まり、感受性を高まった状態でボディスキャンを行うと、
身体の不快感や感情はさらに解放されます。

今回も、とても深いリラックスを感じていただけたようです。

あと何回か練習すれば日常生活で活用していただけるでしょう。
今後の経過が楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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